2023年度 メトロポリタンリーグU14

さて、今回は公式戦の少ない学年であるU14世代を取り上げようと思います。全国的にはどうかわかりませんが、多くの地域ではいわゆる通年のリーグ戦があまりないのがこのU14世代です。

なので、私設リーグに参戦したり、1つ上の都県リーグU15に参戦したり、マチマチですね。

今回は、いわゆる昇降格はないものの、レベルの高いチームが集まるU14メトロポリタンリーグを取り上げたいと思います。

このU14リーグの由来とは?

このメトロポリタンリーグの主催は、Jリーグです。

関東地域はメトロポリタンリーグですが、それ以外の地域ではポラリス(北海道、東北、甲信越)、ボルケーノ(東海)、サザンクロス(中四国、九州、沖縄)の4つのリーグを主催しています。(関西はない)

さて、このJリーグ主催のU14リーグの由来はwikipediaによると、

6-3-3-4制の学校教育を基盤として選手の日々の活動や公式大会が行われ、且つ大会への参加資格が所属選手数に関わらず一校又は一クラブにつき一チームしか与えられない日本のサッカー環境は、最高学年時以外では試合出場の機会が極めて限られてしまうという状態を作り出し、この事が選手の成長機会やサッカーに対する楽しみを失わせているとして、日本サッカー界の長年に亘る課題とされていた。

この課題に対処すべく、中学生年代に於いて公式戦出場機会の少ない14歳(中学2年)以下の選手に対し、ハイレベルで拮抗した試合環境を年間を通してコンスタントに与える事で選手としてのレベルアップを図ると共に、アウェイへの遠征経験などを通じて社会性を育てる事を目的として2008年度から創設されたのが本大会である。

例えば関東リーグで言うと、U15とU13のリーグ戦はありますが、U14がなかったので、今まではリーグ戦終了後に練習試合(いわゆるB戦?)をしていたものを公式戦化した、と言った感じでしょうか。

そういった経緯もあり、U15のリーグ戦とセットで組まれることが多いので、基本的にはU15リーグと同じグループでの設定となっており、昇降格はありません

大会の概要

ざっとホームページから引っ張って来た内容ですが、

  • 開催期間 :2023年3月~12月
  • 参加チーム:メトロポリタンA・B1・B2・C (関東) 31チーム(4グループ)
  • 試合方式
    70分間(前後半各35分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分けとする。
    各試合が終了した時点で、MVP1名を敗戦チームの監督が勝利チームより選出し、MIP1名を勝利チームの監督が敗戦チームより選出。
    ただし、引き分けの場合は両チームの監督が相手チームよりMIPを1名ずつ選出する。
    MVP:2ポイント、MIP:1ポイント
  • エントリー:1チーム25名以内とする
  • 選手交代 :試合中の選手の交代は1チーム14名以内とする。
  • 出場資格 :
    ・(公財)日本サッカー協会登録済みの第3種選手で、かつ2009年4月2日以降に生まれた選手。
    ・(公財)日本サッカー協会登録済みの第3種選手で、かつ2008年4月2日から2009年4月1日生まれの選手は、1試合に3名までエントリーすることができる。
    ・(公財)日本サッカー協会に申請されている同一クラブの4種チームに所属している選手

と言った感じです。

U15年代の選手も3名までエントリーが可能になっています。また選手交代は14名以内ということで、多くの選手の出場機会も得られますね。

実際のところ、

U14世代オンリーで戦うチームが多いものの、U15世代の選手も積極的に使うチームもあるようです。

 

2023年のメトロポリタンリーグの各グループのチーム

メトロポリタンA

まずはAから。見てわかる通り、関東リーグ1部のチームで構成されています。

FC LAVIDAは参戦していないようですね。

No チーム名
1 鹿島アントラーズジュニアユース 茨城県
2 浦和レッドダイヤモンズジュニアユース 埼玉県
3 大宮アルディージャU15 埼玉県
4 FC東京U-15深川 東京都
5 FC東京U-15むさし 東京都
6 東京ヴェルディジュニアユース 東京都
7 横浜F・マリノスジュニアユース 神奈川県
8 横浜FCジュニアユース 神奈川県
9 湘南ベルマーレU-15 神奈川県

 

メトロポリタンB1

次にB1です。こちらは関東リーグ2部Aブロックのチームから5チームです。

但しクラブ与野等の5チームの街クラブは参加していませんね。私も参加要件は知らないのですが、おそらくチーム事情で参戦しないチームもあると思います。

No チーム名
1 鹿島アントラーズノルテジュニアユース 茨城県
2 ジェフユナイテッド市原・千葉U-15 千葉県
3 三菱養和サッカークラブ 調布ジュニアユース 東京都
4 川崎フロンターレU-15 神奈川県
5 ヴァンフォーレ甲府U-15 山梨県

 

メトロポリタンB2

こちらは関東リーグ2部Bブロックのチームから9チームが参戦しています。参加していないのはFC多摩ですね。

No チーム名
1 鹿島アントラーズつくばジュニアユース 茨城県
2 クマガヤサッカースポーツクラブ 埼玉県
3 柏レイソルU-15 千葉県
4 三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニアユース 東京都
5 横河武蔵野FCU-15 東京都
6 NPO法人ワセダクラブ Forza`02 東京都
7 横浜F・マリノスジュニアユース追浜 神奈川県
8 湘南ベルマーレU−15EAST 神奈川県
9 Tokyu S Reyes 神奈川県

メトロポリタンC

次にメトロポリタンCから。こちらは関東リーグには属していないJ下部チーム及び昨年まで関東リーグに所属していた前橋FCの計8チームです。

No チーム名
1 水戸ホーリーホックジュニアユース 茨城県
2 栃木サッカークラブU-15 栃木県
3 ザスパクサツ群馬U-15 群馬県
4 前橋フットボールクラブ 群馬県
5 FC町田ゼルビアジュニアユース 東京都
6 Y.S.C.C.ジュニアユース 神奈川県
7 湘南ベルマーレU-15WEST 神奈川県
8 SC相模原ジュニアユース 神奈川県

雑感

上記の通り、9チーム、5チーム、9チーム、8チームの計31チーム

各リーグ戦の構成から、メトロポリタンB1のみ5チームと少しバランスが悪くなっていますね。昨年はそのバランスの悪さもあって、B2とCの交流戦も行われていましたが、今年はホームページを見る限りなさそうですね。

このメトロポリタンリーグ、チーム方針によって戦い方は結構異なる感じです。

  • U15の選手も積極的に使うチームと使わないチーム
  • 極力多くの選手に出場機会を与えるチーム(HTでかなり交代する)
  • U13の選手も飛び級させる。

どこも戦う限りは真剣勝負には違いはありませんが、多くのチームにとって、関東リーグほどのシビアな戦いでないのも事実ですね。(より育成の場としての試合)

 

ただそれでも、関東リーグとセットで組まれているのが大半なので、どこも白熱した勝負が繰り広げられます。

また、試合毎に勝者チームからはMVP、負けたチームからはMIPがそれぞれ相手監督から選ばれるので、やはりそれは選手の励みにもなります。

また得点ランキングも出ますしね。

 

ということで、関東リーグを観戦された方は、将来のU15の主力になる選手もいるメトロポリタンリーグも是非見てほしいですね。