このサッカーブログを始めてから色々サッカースクールについて調べてみた。スクールはかなり多くの種類があるし、今更ながらに多くのサッカースクールを知ることになった。
大手サッカースクールチェーン、個人でやっているスクール、ジュニアユースチームでもサッカースクールを運営しているチームも比較的多いし、フィットネスクラブがやっているサッカースクールもある。サッカースクールに行く目的も様々だが、その種類もとても多い。
それぞれ育成方針も異なるし、ボールを蹴る楽しさを学ぶため、個人技術を習得、試合形式で実戦練習がメインなど、本当に幅が広い。そんな多くの種類のサッカースクールの中で、Jリーグアカデミーが運営するサッカースクールは、その地域に根付き、最初にボールに触れる楽しさを知ることも出来るし、コーチも親しみやすさを売りにしており、初めてのサッカースクール に入る中にあっては比較的に安心出来るスクールではないかと思う。
また選抜クラスに入ることが出来れば、その後のジュニアユースに繋がることもある。
今回はそんな東京都内のJクラブが運営するサッカースクールについてまとめてみた。
※2022年6月修正及び追記
東京都内のJクラブ運営のサッカースクール
東京都内のJクラブは3つだ。(J1〜J3)
- FC東京(J1)
- 東京ヴェルディ(J2)
- FC町田ゼルビア(J2)
横河武蔵野はJFLなので今回は取り上げない。現在、神奈川県はJ1チームが2つあるが、東京都内は1つと寂しい限りである。
Jクラブ・サッカースクールの良いところ
主観的にJクラブのサッカースクール の良いところをまとめてみた。
- 好きなチームの名前の入った練習着を着てサッカーが出来る。
- 全般的に設備の整ったグラウンドで練習出来る。(人工芝比率が高い)
- ラッキーだとコーチが元プロ(FC東京は特にこれに当たる可能性が高いと思う)
- たまにチームノベルティ等がもらえたりする。
- コーチに大外れがないように思う。(おそらくJのスクールで怒鳴ったりするコーチはいない、、、と思う笑)
- 選抜クラスがあり、実力が伴えばジュニアチームやジュニアユースへの入口への可能性もある。
サッカーを好きになる入口としては良いと思うし、組織としては比較的にしっかりしているので、悪くない選択肢の1つだと思う。
FC東京サッカースクール
都内で唯一のJ1であるFC東京は、13のスクールと9のスタッフ派遣をしているスクールがある。基本的には定員に空きがあれば入れる。FC東京が大好きならば直営スクールの方が良いかもしれない。
直営スクール
- 錦糸町スクール
- 深川スクール(選抜クラス・アドバンスクラス)
- 吉祥寺サッカースクール
- 大森スクール(アドバンスクラス)
- 千駄ヶ谷スクール
- 調布飛田給スクール
- 上石神井スクール
- 府中スクール・府中フットサルスクール・あおぞらスクール(アドバンスクラス)
- 小平スクール(アドバンスクラス)
- 武蔵野苑スクール
- 国分寺スクール(選抜クラス)
- プライベートスクール白金
- アミノバイタルスクール(選抜クラス・アドバンスクラス)※一般スクールはなし
2022年6月段階で13のスクール、そのうちプライベートスクール白金は1名〜友達4名までの個別申込のプライベートスクールでFC東京としては新たな取り組みとなっている。
また深川とアミノバイタルはジュニアユースのスクールも週1回やっている。直営スクールは都内の西側に多いように思う。(東は深川と錦糸町のみ)
上石神井はガールズ(小学生)とレディース(中学生以上)のクラスも用意されている。
ただ住んでいる場所にもよるが、埼玉県西部、神奈川県だと川崎市、横浜市の一部、あと東京よりの千葉県などからも通えるスクールもあるようだ。
スタッフ派遣校
- 小金井フットサルスクール
- 上井草スクール
- 駒沢ジュニアサッカースクール
- 大井町スクール
- 八王子スクール
- 代々木スクール
- 西葛西フットサルスクール
- 永福フットサルスクール
- 中野サッカースクール
- 下高井戸スクール
こちらはFC東京のコーチが派遣されているスクール。
運営元はスポーツクラブだったり色々だ。基本的にはこちらは通常のキンダーやジュニアの一般のサッカースクールだが、代々木は強化クラスがあるようだ。また下高井戸はエンジョイとレベルアップクラスの2つの構成になっている。
ただこちらはスタッフ派遣校は、スクール毎に月謝も異なっているので、以下の月会費などの費用などは異なってくるのでスクール毎に確認して欲しい。
費用(スタッフ派遣校は除く)
入会金 | 7,700円(税別)※入会時のみ |
年度更新費 | 7,700円※入会後、年度更新毎に |
月会費(キンダー) | 6,600円 |
〃 (ジュニア) | 7,700円 |
〃 (Jユース) | 7,700円 |
必須ユニフォーム費用 | ユニフォームシャツ・ピステの購入は必須。NBのジュニアサイズで14,600円(税別) |
購入必須ユニフォームはスクールシャツとピステのトップのみ。スクールパンツ・ピステパンツ・ソックスは必須ではないが、パンツをソックスはスクール入ったら購入している人は多いように思う。
上記の表の価格はジュニアサイズで大人サイズは少し高くなっている。
昨年まではユニフォームはアンブロだったが、2021年よりユニフォームや各種ウェアがニューバランスに変わった。(12月2日付リリース)
青赤の基本カラー及びデザインの基本スタイルは変わらないが、気持ちスマートなデザインになった感じがする。
選抜クラス
いつの間にか出来ていた選抜クラス。
深川と国分寺、アミノバイタルスクールで行っているようだ。
レベルに応じたプレー環境を提供することを目的としており、「アドバンスクラス」に次ぐ位置づけのクラスとなります。
このクラスへは、現在 FC 東京サッカー・フットサルスクール(スタッフ派遣校を除く)にお通いの小学 3~6 年生のスクール生で、各会場のコーチや FC 東京の推薦を受けた方のみが入会できます。※FC東京ホームページより
とあるので、オープンセレクションではなく、あくまでもFC東京のスクール生向けのもののようだ。
一般スクールとアドバンススクールの間の階層が今までは確かに大きいと感じたので、こういった中間ステップがあるのは良いと思う。
アドバンスクラス
「個の育成」に重点を置き、魅力ある選手を育成することを目的とし、基本技術および戦術の習得を目指し開設されているクラスです。
原則3~5年生を対象としたオープン形式のセレクション合格者のみが入会できます。
FC東京スクールには上級クラスとしてFC東京アドバンスがある。FC東京アドバンスは完全なオープンセレクションで選考される。小学3年生〜5年生の間にセレクションを受け、合格者は小4年〜小6年4月から活動を開始する。小学4年4月から入れば、基本的には卒業までそこに在籍は出来る。
- アミノバイタルコース
- 深川コース
- 小平コース
- 大森コース
- 府中コース
毎年1〜2月に外部セレクションを実施し、400-500名程度の選手が受けるが、各学年5名前後×5校程度しか受からない狭き門だ。人数は各校によるが、U10/5名 U11/10-15名 U12/15-20名(推定)程度。
練習は週1回で練習時間は120分(府中は90分)とスクールより長めに設定されている。
アドバンスクラスもスクール同様にユニフォームシャツ・ピステの購入は必須。入会金・年度更新費はスクールと同じ。月会費は8,800円(税込)と普通のスクールより高くなっている。
FC東京はジュニアユースチームとして深川・むさしの2チームを有しているが、それぞれ1学年18名程度で計36名だ。そのうちFC東京アドバンス出身者は年度により前後するが20名前後だと思われるので、難易度は高いと思って間違いないだろう。
多くのアドバンス生は普通に、上記ジュニアユースにセレクションを受ける場合が多いようだ。
FC東京トップチームのサッカーは相手からボールを奪ってからの速攻で点を奪うサッカー。守備に必要なフィジカルと、攻撃の際のスピードが必要だ。FWのディエゴ・オリベイラも守備をしながらのかなりのハードワークをしている。
アルベル監督になってからはポゼッションの要素が強くなったが、それでもFC東京のイメージは切り替えとハードワークというのは今も変わらない。
FC東京アドバンスもそのサッカースタイルから、フィジカルとスピードに優れた選手が比較的好まれる感じだ。(あくまでも主観でそうでない選手も多い)
練習における試合形式でも勝負に拘る、球際でのハードワークを要求する指導が多い。そう言った意味でもサッカースクールとしても多くの学びを得られるだろう。
東京ヴェルディサッカースクール
稲城のよみうりランドに本拠を置く東京ヴェルディサッカースクール。まずヴェルディが直接運営するスクールが11校、ヴェルディが企業や行政と提携して共同運営しているスクールが4校ある。またこれ以外に読売サッカークラブOBが各地で立ち上げた公認支部があるが今回はここは割愛する。
東京ヴェルディは2020年度のJクラブ最優秀育成クラブ賞を受賞している通り、育成及びスクール普及活動には定評がある。
直営スクール
- ヴェルディグラウンド校 R,S,P
- 稲城・長峰校 R,S
- 多摩・南豊ヶ丘校 R,S,S(女)P(女)
- 日野・ふれあいホール校 R
- 立川・柴崎校 R
- 立川・錦町校 R,S
- 世田谷・八幡山校 R,S
- 品川・八潮校 R
- 北・王子校 R,S
- 北・西が丘校 R,S
- 江東・東陽町校 R,S
R=レギュラークラス S=スペシャルクラス P=プレミアクラス
日野・ふれあい校と立川・柴崎校の2つは体育館での実施のようだ。
東京の西側と東側にバランスよく配置されている。
ヴェルディグランドは実質川崎市の稲田堤駅が最寄りなので、川崎市中北部からも通いやすいし、小田急読売ランド駅のアクセスも可能なので、小田急線で町田、相模原などもそう遠くはないので便利だ。
提携スクール
- ヴェルディ公認サッカースクール下高井戸校
- ヴェルディ公認サッカースクールジェクサー蒲田校
- ヴェルディ公認サッカースクールNAS高尾校
- ヴェルディ公認サッカースクール昭和アフタースクール校
自治体・学校やスポーツクラブと主に提携して運営しており、システムや会員特典、そして料金も異なるのでそれぞれの施設への確認が必要になっている。
費用(提携スクールは別)
年中・年長 | 小学生(レギュラークラス) | ||
入学金 | 無料 | 10,000円 | |
年会費 | 6,000円 | 6,000円 | |
月謝 | 週1回 | 5,000円 | 7,600円 |
週2回 | 8,000円 | 10,800円 | |
週3回 | 10,000円 | 13,800円 | |
必須ユニフォーム費用 | 1,980円 | 19,800円 | |
※費用は全て税込み | (シャツのみ) | (シャツ・パンツ・ソックス・ジャージ) |
東京ヴェルディサッカースクールは週1回〜3回と回数を選ぶことが可能だ。ただし普通クラスで週3実施しているのはヴェルディグラウンド校のみ、それ以外のスクールの多くは週1なので、他の会場と組み合わせての受講が可能となっている。
選抜クラス-スペシャルクラス
確かな技術をベースに、プレーの判断の質を高め攻守にわたる個人・グループ戦術の向上を目指すクラスです。
※東京ヴェルディサッカースクールHPより引用
東京ヴェルディは普通のレギュラークラス以外に選抜クラスとしてスペシャルクラスとプレミアクラスが用意されている。まずスペシャルクラスはレギュラークラスからコーチの推薦を受けた選手と、外部向けのセレクションで合格した選手から構成されている。
また女子が在籍する女子スペシャルクラスもあるのは、日テレ・東京ヴェルディメニーナという女子アカデミーチームを有するからだろう
- ヴェルディグラウンド校(小1〜小6)
- 稲城・長峰校(小3〜小6)
- 多摩・南豊ヶ丘校(小3〜小6)(女子スペシャル小3〜小6)
- 立川・錦町校(小5〜小6)
- 世田谷・八幡山校(小3〜小6)
- 江東・東陽町校(小3〜小6)
- 北・王子校(小3〜小6)
- 北・西が丘校(小3〜小6)
いずれも2学年毎に同じ時間帯で実施されている。(70分)
スペシャルクラスの月謝はレギュラークラスとは異なり、男子・女子共、
【小学生】週1:8,600円 週2:12,800円 週3:16,800円
選抜クラス-プレミアクラス
東京ヴェルディサッカースクールは上記のスペシャルクラスの上位にプレミアクラスが用意されている。このプレミアクラスは選抜されたスペシャルクラス生で構成されているので、いきなり外部からプレミアへの入会は出来ない。
(※ただし女子プレミアクラスは、スペシャルクラスとセットでセレクションが実施されている。)
- 男子・・・ヴェルディグラウンド校(小3〜小6)
- 女子・・・多摩・南豊ヶ丘校(小5〜小6)
東京ヴェルディの大きな特徴は女子のメニーナというアカデミーチームを有しているので、女子スペシャルクラス・プレミアクラスがある。
月謝はスペシャルクラスと同じになっている。
またFC東京アドバンスとの大きな違いはスクール生(スペシャルクラス)からの推薦であるということだ。なので、まずはセレクションで東京ヴェルディスペシャルクラスに受かる必要がある。
(プレミアクラスは以前は年3回の入れ替えがあると記載されているが、現在は未確認)
また東京ヴェルディのこの選抜クラスからのジュニアユースへの昇格は年0〜2名となっている。
FC東京と異なりジュニアチームを有する東京ヴェルディでジュニアユース に昇格するにはこの選抜クラス所属より、選抜クラス→ジュニアチーム→ジュニアユースへの昇格がまだ確率が高そうだ。(と言っても全く簡単な話ではない)
東京ヴェルディはトップチームやアカデミーチームの試合を見ている限り、各選手はみんな足元がしっかりしてうまいというイメージ。ジュニアユースなどに入る上でも、FC東京とは選手の好みが異なる感じだ。
町田ゼルビアフットボールスクール
こちらについては後日まとめようと思うが、
- フットサルパーク校 S,SP,AD,GK,ST,KO
- 金森校 S,AD,M,G
- 小山校 S,AD
- 本町田校 S,
- 南大野校 S
- 小野路校 SP
- 大塚校(八王子市) AD
- 南町田校 SP,AD
- シバヒロ校 ST
- 町田東急ツインズ校 S,AD
S=スタンダード SP=スペシャルクラス AD=アドヴァンスクラス M=ムーヴメントクラス
GK=ゴールキーパークラス G=女の子クラス ST=土曜日クラス(園児・低学年向け) KO=入門クラス
町田市内に9校、八王子市に1校展開している、FC町田ゼルビアが運営するサッカースクールだ。こちらは通常のスクールとアドヴァンスクラス・スペシャルクラスで構成されている。ここは東京都全体というより地域特化のスクールなので、通う人も町田市内と周辺都市のみだろう。
また本年度のU13選手を見る限り、スペシャルクラス出身者の比率がとても高かった。FC町田ゼルビアジュニアユースに入りたいならば、スペシャルクラスへ入っておいた方が良いと思う。
まとめ
全く私個人の主観だが、サッカーは低学年時代はボールに触れる楽しさを覚え、中学年で足元技術のベースを作る、そして高学年は自分のレベルにあった強度で練習及び試合をする、という流れが良いのではないかと思う。(人の成長度合いにより前倒しもあるかと思うが)
東京ヴェルディのスクールの指導スタイルとして、『トップチーム・アカデミーチームと同じビジョンで指導します』とあるように、多くのJアカデミーのサッカースクールは同様の方針で指導している事が基本だ。またチームのファン層を含めた裾野を広げる意味でも、アカデミーの収益としてもサッカースクールはとても重要な役割を果たしている。
そういった位置づけから、
- サッカーの楽しさを教えてくれる。
- コーチの質はある程度平準化されており、おそらくあまり怒鳴るコーチに出会うことはないだろう。
- またレベルが上がれば選抜クラスで、強度の高い練習ができる。
と言った部分においては、優れていると思う。FC東京はスクールから入っても良いし、外部セレクションでアドバンスクラスを受けるのも良いだろう。東京ヴェルディはスクールに通いながらスペシャルクラス→プレミアクラスと徐々にステップアップできる魅力がある。
特に子供の所属しているチームがさほど強豪チームでない場合、こういったスクールの選抜クラスやトレセンで自分の現在の力を客観視できる環境をいくつか有しておくのは良いことだと思う。
前回、東京のJアカデミーのサッカースクールを取り上げた。今回は横浜・川崎のJアカデミーのサッカースクールについて調べてみた。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://www.youth-football[…]