息子がこの世に生を受けてから数多くのビデオ撮影を行い、記録に残してきた。
ただここ5-6年の撮影はほとんど息子のサッカーの試合の記録が大半である。幼稚園〜U7の頃のサッカーの撮影は手持ちで一生懸命応援しながらの撮影なのでブレブレな動画ばかり(笑)。
中には視聴に絶えないものもある。
また私が仕事で奥さんに撮影をお願いすると、基本的にはこれも手持ち。しかもママ友達と話しながら撮影するものだから、ヤバいレベルの仕上がりである。
チームメイトのお父さんで手持ちで綺麗に撮影する達人もいるが、私はうまく行かないので三脚を使うようにしている。一脚も一時期使ってみたが、結果的には三脚の方が便利だ。今回はサッカー撮影は何で撮影するべきか、どんな三脚を選ぶべきかをまとめてみた。
私の撮影スタイルの履歴
〜U7までは基本手持ち撮影していたが、カメラが上を向いたり下を向いたり、多くの撮影でブレている。
U8〜U9には所有していたデジタル一眼レフ用の三脚を利用していたが、所詮はカメラ用でサッカー撮影をする上での横の動きはまるで駄目(当たり前)、かつ大きい三脚で携帯性が悪かった。
U9〜U11は運動会等でも場所を取らない一脚が便利だと思い購入。
購入したのはこんな感じのタイプ。一脚でも使えるが、ミニ三脚でも使える。私の場合、撮影しながらサッカーも見ているので、一脚だといつのまにか傾いて撮影しているし、ミニ三脚の足を利用してもなかなかうまく安定しない。
また並行して後述するがビデオクリップスタンドも利用したりした。
そして結局昨年(息子がU11途中)に三脚を購入して、現在に至る。
ざっとこんな感じだが、こと少年サッカーのビデオ撮影に関しては、三脚で撮影するのも後で視聴するにしてもベストだと現在は思っている。
少年サッカーを撮影する方法
手持ちで腕がしっかり固定して撮影できる人は問題ないが、私の撮影において手持ちはほとんどうまく行かなかった。
ハンディグリップ
ソニーのハンディカムFDR-AX45に取り付けてこれで何度か撮影してみた。このハンディグリップは被写体がある程度固定された状態での撮影だと使いやすい。ただサッカーの試合のように横に動きが多い場合は向いていない。どうしても横に動かしながらも上向いたり下向いたりするので、安定性には欠ける。そしてサッカーの試合のように15分、このグリップを持っているのは少し疲れる。
一脚
一脚を利用して少年サッカービデオを撮影している人も多い。
少なくとも手持ちよりはかなり良いと思う。サッカーのボールの動きを追う追従性は悪くないけど、水平レベルを維持するのが難しい感じだ。
撮影場所の下がコンクリートだったら問題ないが、クレー(土)や草場などだと特に不陸にも影響する。
また撮影しながら観戦の方に夢中になると、いつの間にか少し傾いて撮影してしまったりしてしまう。悪くはないが、ある程度しっかり意識しながら撮影する必要はあると思う。
運動会などで観戦者が多く、場所をあまり取るのが憚られるようなシチュエーションでは良いと思う。
一脚の良さは場所を取らないことに尽きる。アルミ製で重さも1.16kgと軽量だが、折り畳んでも意外と大きく携帯性はイマイチだった。(70cmの長さ)
ほとんど自動車で移動してのサッカー観戦だったら問題なかったが、公共交通機関を利用して移動の多い私は、この携帯性の悪さもあったので一脚をやめた。
三脚
そして現在は三脚を愛用している。今後はよほどの条件が変わらない限り三脚を利用することになるだろう。
ただし、全て観戦は車で行きますという場合を除いて、携帯性や重さには留意する必要がある。
- 折りたたんである程度コンパクトになる携帯性の良さ。
- 持ち運ぶのが負担にならない重さ。
- 上記2店と相反するが、カメラをつけた時の安定性。
この3つがバランスよくなっている三脚を探したいところだ。これをある程度クリアしないと購入して後悔することになるだろう。また曇台の動きが滑らかなビデオ用三脚を必ず購入しよう。
三脚の有名メーカー
日本国内の三脚のシェアだ。
年度 | 1位(メーカー・シェア) | 2位(メーカー・シェア) | 3位(メーカー・シェア) | |||
2022年 | ハクバ写真産業 | 29.1% | Vitec Group | 15.5% | スリック | 12.6% |
2021年 | ハクバ写真産業 | 30.9% | Vitec Group | 17.4% | スリック | 10.7% |
2020年 | ベルボン | 17.5% | Vitec Group | 17.3% | ハクバ写真産業 | 16.3% |
2019年 | ハクバ写真産業 | 17.2% | Vitec Group | 17.1% | ベルボン | 16.1% |
2018年 | ハクバ写真産業 | 17.1% | ベルボン | 16.8% | スリック | 12.1% |
※ベルボンは2020年8月にハクバ写真産業に企画・設計・開発および修理事業を譲渡した。但しベルボンというブランドで引き続き三脚及び一脚メーカーとして名前は残っている。(なので製品としてはハクバとベルボンは分けて考えたい)
よって2021年よりシェアはハクバ写真産業が他を圧倒している。
もともと、2012年〜2015年はスリックがシェアNo.1で2012年はシェア28.9%もあったが、2018年の12.1%を最後にビッグ3より陥落している。ここ2年シェアを高めているVitec Groupはイギリスの会社で傘下にジッツオ、マンフロット、JOBYなどのブランドを有している。ハクバ写真産業はご存知撮影用品関連の大手である。
このメーカーの中でサッカービデオ撮影という観点から検討すると、
- ジッツオは高級メーカーで価格が高め。
- ハクバ写真産業は一脚とミニ三脚がメインラインナップ。
- JOBYはスマホ用を得意、また主力のゴリラポッドはサッカー撮影向きではない。
なのでスリック、ベルボン、マンフロットあたりが検討するメーカーになりそうだ。私はあまり色んなメーカーを検討することなく、イタリア製でデザイン的にも格好良いマンフロット一択で検討した。
→実際に恰好いいのでとても気に入っている。
スリック
スリックは国内の三脚メーカーで現在はレンズ関連を扱うケンコー・トキナーの子会社である。過去よりそれなりのシェアを維持しながら、製品ラインナップも多い。
最大高さ :1,760mm
最大積載 :1.5kg
アルミニウム製5段
折り畳み時の長さ: 510mm ケース付
携帯性を考慮すると折り畳み時の長さ、そして重量を検討した方が良い。重さ1.48kgならば私的には許容範囲。
コンパクトでリーズナブル、スマホもこの標準雲台で問題なさそうだ。
ベルボン
こちらも国内三脚メーカーの一つである。私も過去の一脚、三脚はベルボンだ。ただ今年(2020年)8月1日にベルボンはカメラ用三脚の事業をハクバ写真産業に譲渡している。
まあ近年はスマホやアクションカメラがどんどん勢力を増してくる中、この業界が変わってくるのも必然の流れかもしれない。
最大高さ :1,600mm
最大積載 :2kg
アルミ製 4段
折り畳み時の長さ: 517mm ケース付
ベルボンはこれに限らずビデオ三脚など製品ラインナップが揃っている。重さ、高さ、折りたたんだ際のコンパクトさは、好みにあったものを探すと良いと思う。価格もリーズナブルだ。
マンフロット
私が現在利用しているのはこのマンフロット製。
現在この機種を愛用している。
最大高さ :1,500mm
最大積載 : 4kg
アルミ製 4段
折り畳み時の長さ: 400mm ケース付
上記2機種と比べると明らかに割高ではあったが、デザインの良さ、そして付属ケースも格好良いし、折り畳み時(400mm)のコンパクトさが気に入っている。ケースに入れた状態で400mm程度に収まるのでリュックなどにも収納できて重宝している。
ただ足を伸ばしたりする際のツイストロックは省スペースにもつながっているが少々使いにくいね。
ただ個人的にはとても満足している。(雲台の動きがもう少し滑らかだと言うことはないが)
まとめ
上記のようにamazonリンクを貼っているが、購入を検討するならば量販店で見比べて触れてみても良いだろう。(質感はマンフロットが気に入って選んだ)
他にも多くの三脚メーカーがあるし、デザインやその他の要素を見比べて自分の満足度の高いものを選ぶのが良いだろう。あと何度も書くが、やはり携帯性や重さ、安定性はとても重要である。
また今回は1万〜25,000円ほどの機種を選定したが、
- カーボン製
- 高級なビデオ雲台
などを選べば、より軽量化されビデオの動きもきっとスムーズになるだろうが、上を見るとキリがない。また現在、三脚を持っている場合はビデオ用雲台だけを購入するのも良い選択だ。三脚の部分のお金がかからない分、性能の良い雲台が購入できれば、満足度が高まるだろう。
追記(2022年6月)
昨年よりジュニアユース生活が始まったが、現在のホームで主に利用しているグラウンドの観戦場所は省スペースのタイプが利用しやすい。
よってまた一脚生活になりそうだ。
改めて探してみたけど、一脚は折り畳んだ状態で700mm以上のものがほとんどのようで、やはり携帯性が難点だ。
→この携帯性がネック、かつ観戦しながらの撮影は三脚が楽で良いので、三脚生活をしている。