思えば息子のサッカーのビデオは幼稚園時代から今に至るまで数多く記録されている。
ただ私自身が結構行き当たりばったりというか、ディテールをあまり気にしていないので、動画撮影の画質設定は結構バラバラだ。正直なところ、この大会は画質の良い設定で撮影しておけば良かったと思える事は多々ある。そのあたりを少し反省して今後の撮影に生かそうと思っている。
時々撮影するレベルならば常に良い設定にすれば良いのだが、息子の試合をちょくちょく撮影していると、管理するデータ量も半端ではない。ただ残り少ないジュニアサッカーライフでかつ、昔と比べるとサッカーがうまくなった息子なので、残りの多くの試合は極力良い保存状態にしておきたいものである。
今までの撮影した動画の設定
以前のブログでサッカー観戦グッズについてまとめた。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://youth-football-life.com/watching-juniorsoccer-20201[…]
以前にも書いた通り、私の所有するビデオカメラはSONY FDR-AX45を愛用している。
常にSDメモリーカードや外付けハードディスクの容量を気にしていたので、ここ2年程度の画像設定の8割は、
AVCHD フレームレート60i 高画質FH が多い。公式戦のいくつかは、
XAVC S HD フレームレート 60P だ。(少しだが4Kで録画しているものもある。)
私は無頓着な人間なので、改めてこの機種では選択できる設定が多くあることを知った。はっきり言うとこの機種を全く使いこなせていないことを知った次第だ。その辺りを私の備忘録を含め、整理しようと思う。
息子が生まれる前にビデオカメラを購入し、赤ちゃん〜幼稚園時代とビデオを撮り溜めていた。 幼稚園の途中頃からスマホでの動画撮影も増えてきて、ビデオカメラの出番は減るかなと思っていたが、その後息子はサッカーを始[…]
ちなみに私の撮影した動画は上記の記事の通り、NASに保存してPCかiPadかプレイステーション経由でテレビ視聴である。(基本的にDVDに焼いて管理することはない)
SONY FDR-AX45の画質設定
動画記録方式
まずは基本設定となる、どの動画方式で記録するかだ。
・XAVC S HD
・AVC HD
AVC HDは従来より存在しているフルHDの動画規格だが、XAVC SはAVCのフォーマットを拡張したもので、AVCよりも情報量が多い。
私の動画の多くは従来型のAVC HDで撮影したものが多いのだが、サッカーで少し距離があって選手が小さいと画像がつぶれる感じが少し残念な時がある。
フレームレート
記録方式を選択すると、AVC HDの中には60i、60p、24pなどのフレームレートの選択がある。

1秒間のフレーム数のことで、パラパラ漫画同様に数値が大きいほど画像が滑らかになるようだ。サッカーの撮影だとフレーム数が多い方が良いですな。
次に60pと60iの違い。
60pはプログレッシブ走査、60iはインターレース走査。こちらも情報量的にはプログレッシブが2倍なので、スポーツ撮影は60pが良いだろう。
ビットレート
Mbps(megabits per second)という単位で表されるビットレートは、1秒間に何百万ビットのデータを送れるかを表しています。同じ記録方式の場合、ビットレートが高いほど、たくさんの情報を記録し、高画質になります。数字が大きいほど、きめ細やかで、色鮮やかな描写が可能です。
こちらもスポーツ撮影などでは高ビットレートの方が良さそうだ。
少年サッカーに多い15分ハーフでどれくらいのデータ量になるか?
SONYのハンディカムの内蔵メモリーは64GBだ。(私は内蔵メモリーは基本利用しないが)
実際に各設定で動画撮影をした場合、下記のデータを比較してみた。
- 64GBの内蔵メモリーで何時間の録画が可能か?
- 少年サッカーは15分ハーフが多い。15分でデータ量はどれくらいのギガバイトが必要か?
- 1TB(1,000GB)のハードディスクに15分ハーフ(計30分)の試合が何試合入るか?
以上を計算してみた。①はソニーのホームページよりデータを取った。ただ実際に私のハンディカムでその設定にした場合に何時間録画が可能か表示されるが大きな誤差はない。またあくまでも机上の数値なので、実際と異なってくるのは容赦して欲しい。
XAVC S 4K
録画モード | フレームレート | 録画可能時間(64GB) | 15分 | 録画可能試合数 |
100Mbs | 30p/24p | 1時間15分 | 12.8GB | 39試合 |
60MbS | 30P/24P | 2時間10分 | 7.38GB | 68試合 |
一番良い設定の4K100Mbsで30pだと、内蔵メモリーで1時間15分、15分撮影するだけで12.8GB必要で、1TBのHDDに39試合(15分ハーフ計30分)入る事になる。
XAVC S HD
録画モード | フレームレート | 録画可能時間 | 15分 | 録画可能試合数 |
50Mbs | 60p | 2時間35分 | 6.19GB | 81試合 |
50Mbs | 30p/24p | 2時間35分 | 6.19GB | 81試合 |
次にXAVC S HDだ。基本的にフレームレートによる数値の違いはないようだ。15分ハーフで6.19GBだ。4Kの60Mbsと15分ハーフで1.2GB程度のデータ量の違いなら4Kと大きな差はなさそうだ。4Kはフレームレートが30pのみ、動きが滑らかかどうかは近々検証しようと思う。
ちなみに私が最近撮影した15分ハーフの試合だと、15分06秒で5.87GB、15分43秒で6.11GBだった。上記の数値にほぼ近いと言って良いだろう。
AVC HD
録画モード | フレームレート | 録画可能時間 | 15分 | 録画可能試合数 |
PS(28Mbs) | 60p | 5時間5分 | 3.15 | 159 |
最高画質FX (24Mbs) |
60i/24p | 6時間5分 | 2.63 | 190 |
高画質FH (17Mbs) |
60i/24p | 8時間15分 | 1.94 | 258 |
標準HQ (9Mbs) |
60i | 14時間30分 | 1.10 | 453 |
長時間LP (5Mbs) |
60i | 25時間5分 | 0.64 | 784 |
AVC HDは設定によってもう数値がピンキリだ(笑)15分の試合の録画で0.64GB〜3.15GBとおそらくだが画質には大きく差異が出そうだ。スポーツ撮影的にはPSがFXを使いたい感じだ。1TBのハードディスクがあれば、15分ハーフ(計30分)の試合がPSで159試合録画出来るならば悪くない数値だ。
こちらも最近の練習試合で撮影したものを確認すると、高画質FH設定で15分3秒で1.88GB、15分36秒で1.95GBだ。ほぼSONYの公表している数値に近い。また最近PSモードで録画してみると15分4秒で3.04GBだったので、これも公表値に近い数値だ。
しかし同じ機器で撮影しても4K100MbsとAVC HDのLPとの差は撮影可能時間やデータ量は20倍ですよ(笑)つまりは同じサッカーの試合を撮影しても設定次第では画質は全く異なるということだ。
総括(まとめ)
どの画質設定がベスト?
改めてAVC HD高画質FHとXAVC S HDの撮影した動画を比べてみた。やはりXAVC S HDは画像がより鮮やかで、多少選手が小さく移ってもそこそこ判別しやすくて良いが、15分ハーフの撮影データが6GB対2GBというのは大きい。
ただU12時代はもう残り少ない。公式戦はXAVC S 4K、そのほかカップ戦はXAVC S HD、練習試合はAVC HD(PS)程度が良いかなと思っている。(ちなみに練習試合は全試合録画しているわけではない)
蛇足だがどんなに良い画質で撮影しても、ブレブレだと無意味だ。きっちり三脚をセットして丁寧に撮影することが一番だ。
ちなみに撮影した動画をDVDに焼くだけの管理ならば、4Kで撮影してもAVC HDに変換される。基本的にはAVC HD(FH)に変換されるので要注意だ。
(参考)
ジュニアユース を見据える
来年に息子がジュニアユースに入ったら、おそらくは撮影頻度は減るだろうとは思うが、一応机上の計算をしておこうと思う。
U13になると多くの公式戦は30分ハーフの60分、U15は40分ハーフや35分ハーフだ。60分撮影すると、
- 4K 100Mbs 51.2GB
- 4K 50Mbs 29.6GB
- XAVC S HD 23.3GB
- AVC HD(PS) 12.6GB
- AVC HD(FX) 10.5GB
な感じだ。悩ましいが、高円宮杯とかは4Kで撮影したいかな。現在所有するNASの残りの空き領域を見ながら、計画的に管理していこうと思う。
【追記】
息子のジュニアユース生活が始まったが、練習試合は25分が多い感じだ。②の4K 50Mbsで撮影してみたが25分で11GB程度だった。
撮影して思ったのは、中学生はフルコートでグラウンドが広い。息子の勇姿を見るには良い画質で撮っておきたいと思う。ここは検証しながらまたアップしていきたい。
課題はジュニア時代より、ネット越しの観戦が多いので、画質よりそれをどううまく撮影するかの方が大きな問題のような気がする。
最後に
現在、子供がまだ低学年で熱心に多くのサッカーの試合を撮影しているお父さん・お母さんも多いと思う。私もその頃からの録画した試合はたくさん残っており時折確認しているが、その頃は三脚もなし、応援しながらの撮影で本当にブレブレだし、当時のビデオカメラ(その頃はビクター)の機能や画質も今より大きく差があった。
ただその頃のお団子サッカーだと画質は普通で、結構ブレていてもまああまり気にならない。(良く見えるに越したことはないが)
ジュニア生活は長いので長期的に子供の姿を映像に残すならば、やはり高学年になるほど良い画質で撮影した方が良いと思う。やはり過去の動画を見ていて、低学年のビデオを見て可愛いなと思うが、サッカーとしての動画はやはりU10以降が圧倒的に見ていて楽しいなと思う今日この頃だ。